2010年 05月 14日
前スタッフ新津厚子さんに『ファシリテーション、ワークショップ講座』を実施してもらいました
● みんなの前で話をする新津さん。学生も教員もスタッフも楽しみにしてました ●
新津さん、おかえりなさい!!!
この国際交流インストラクター1期生であり、また前スタッフであり、5年間、この事業の根幹を創りあげてきた新津さん。進学ということで本学を去りましたが、今度は講師として皆の前で(フランクに)話をしていただくことが、これからいざ活動を始めようとしている学生にはわかりやすく、また経験者には再確認の意味をもつことで重要であったことは言うまでもありません。
『まだ何もわからない。
ワークショップって何?ファシリテートって??私たちこれから何するの???』
という状態から、
『これからこういうワークショップをつくっていこう!』
というところまで持っていったわけです。
とにもかくにも、まずは動いてみることから。
①お互いにリラックスと挨拶とお話をしましょう。
● 「今日はどんな1日?」気軽に話すことで緊張がとけていきます ●
②「どんな風に感じたか?」感想を聞かせてください。
他人の声に耳を傾ける+意見をつくるお手伝いをする
それがファシリテートです。
ファシリテーターは、リーダーやインストラクターではない
対話型の教育を実行する人、相手と自分の可能性を信じつくす人 ということです。
次にグループごとに、どんなワークショップがやりたいか模造紙にアイデアを個々に発散させました。
● 「発散」ということばが相応しいかのごとく、どんどん書いてます!! ●
それをまとめて(収束)3つまで発表。そのプロセスが重要なのでした。
ワークショップは何が出てくるかわからない作業場ということです。
私たちがこれからやろうとしている『国際交流インストラクター』のワークショップというのは、「生産的な学びの場」であり、「対話型、参加型教育実践」です。でも、その言葉だけではあまりに抽象的。
これからインストラクターメンバーたちは、ぶつかりあいながら発散と収束を繰り返し、ワークショップをつくりあげていくわけです。楽しいばかりでないでしょう。むしろ大変なこと、つらいこと、うまくいかないことの方がその過程で多いかもしれません。うまくいかないとマイナス面ばかり見えやすくなりますが、そんなときはこの日新津さんが伝えてくれたことをインストラクターメンバーには思い出してほしいと思います。1年後のインストラクターメンバーの顔をみるのが楽しみです。
新津さんは言います。
『この活動を楽しめるかどうか(そしてより面白いワークショップを作れるかどうか)は、どの程度グループメンバーの可能性を信じ、グループの合意形成に主体的に関わるかにかかっています』
『チームワーク次第で一人では絶対にできないことができるようになります』
今年度、私たちのインストラクターに「代表」と名のつくものはいません。ひとりひとりが主体的に関わっていく活動なのです。ワークショップをつくる話し合い過程では、グループ内環境が重要になってきます。小中高校へ派遣され、児童・生徒のファシリテーターとなる前に、自分のチームをファシリテートし、いい環境でこれから1年間の活動をつくっていってほしいと願います。キーワードは、『楽しみながら』。
『国際交流インストラクター事業は、教育者の理想を実践している。あなたたちはすごい!』
ね、新津さん。
BY スタッフ のざわ
2010年 04月 02日
新入生ガイダンスにおいて国際交流インストラクターの紹介をしました
入学して間もない新入生にとって大学とは何かすらきっとまだよくわからないはず。
そんな不安と期待が入り乱れる中、突然の国際交流インストラクター事業の紹介です。
今年の紹介は、いちかわさん・ちはらさん・はねださん・みなみさん・たかはしさんに
お願いしました。
国際交流インストラクターって何?どんなことをしているの?
ワークショップって何?
教員からの説明でなく先輩学生から新入生への説明ということで、
いきなり登場した先輩学生を前に、新入生は
『何だ何だ?』という感じでしたが、
まずはお決まりのアイスブレーキングから!
●みんなの今のテンションチェック!親指、どっち向き気分?●
テンションチェックではあげた親指が横向き下向きの学生が多数の中…
インストラクターメンバーは必死にテンションを上向きにし、一生懸命紹介を行いました。
彼らなりにことばをかみ砕き、この活動について語ります。
『やりがいがある!』
『自分の興味のあるテーマがわかる!』
『大学生活が楽しくなる!充実する!』
『縦のつながりができる!』
『自分を変えることができる!』
…彼らはこれまでの活動を振り返ってそう語りました。
さて、2010年度のスタートです。
どんな新入生が集まってくれるのでしょうか?
きっと『何かおもしろそうだ!』『何かやりがいありそう!』
そんな風に思ってくれた皆さんを新たに迎え、この1年もまた
素敵な活動を盛り上げていきたいですね。
BY スタッフのざわ
2010年 03月 31日
7.ハンバーガーから世界の文化的多様性を考える
ハンバーガーから世界の文化的多様性を考える
1 趣旨
マクドナルドが、国ごとに様々なハンバーガーを販売していることを紹介して、多様な文化に配慮する必要性を説明する。
2 目的
マクドナルドを素材として、異文化・他者に配慮する意識を涵養する。
3 内容
世界のマクドナルドでその国限定のハンバーガーが販売されていることを紹介する。その上で、牛を神聖視するヒンズー教徒が、インドのマクドナルドがフライドポテトを、牛脂を使って揚げていると信じ込んだことによって、暴動が起こった事実を紹介し、異文化、ひいては他者に配慮することの重要性を示す。
4 その他
詳細や参考文献は進行シートをご覧下さい。
2010年 03月 31日
6.情報の一面性からつくられる先入観や価値観を明らかにする
情報の一面性からつくられる先入観や価値観を明らかにする
―うたがって気づく自分の“世界”―価値観は十人十色―
1 趣旨
具体的なケースに即して、自分とは異なる価値観が存在することを気づかせる。また、自らの価値観形成のプロセスの一端について特にマスコミュニケーションにスポットを当てて、それらがいかに限定された情報の上に成り立っているのか、メディア・リテラシーの重要性を提示する。
2 目的
一つの事柄にも様々な捉え方があり、自分の捉え方がすべてではないということを体感させることで、自分の文化・価値観だけでなく他の文化・価値観が存在するという点について気づきを促す。最終的には、限定された情報の上に作られた個々の価値観に対し、疑いを持つ必要性を感じてもらう。
3 内容
ジェスチャーゲーム、伝言ゲームを通じて情報の誤伝達を実感した後、マリ共和国のお葬式の様子、ツバルの大潮の劇、珍しい食べ物など自分たちの常識を疑わせるような教材を使用し、普段「当たり前」と思っていたことが本当はそうではないということ、情報の一面性について考察していく。
4 その他
異文化理解、メディア・リテラシーの問題を取り扱うワークショップであるので、対象学年によって実施内容を大きく検討する必要があります。低学年は異文化理解導入に限定すると理解が定着するようです。常識を覆す諸教材は世界の文化を紹介するものがよいと思います。
詳細や参考文献は進行シートをご覧下さい。
2010年 03月 31日
5.世界の様々なお茶文化
世界の様々なお茶文化
1 趣旨
中国に起源が求められるお茶の文化が、世界的に広まる過程で、それぞれの地域文化と交わることによって、今日あるような多様なお茶の文化が生じたことを学ぶ。
2 目的
お茶を素材として異文化理解を深める。
3 内容
今日、世界にはいろいろなお茶(チャ、ティー、チャイ)の文化があることを、お茶の種類、茶器、飲み方とともに紹介する。その上で、お茶を飲むことの歴史的起源は中国に求められ、それが世界的に広まったものであることを説明する。そしてこのように広まっていく過程で、それぞれの地域文化と交わることによって、今日ある多様なお茶文化が発生したことを、具体例を挙げて説明する。
4 その他
普段飲むことがないようなお茶(ロシアンティー、様々な中国茶)とそれに合った茶器を用意して、実際に香りをかがせたり、飲ませたりしながら説明して頂くと一層効果的です。
詳細や参考文献は進行シートをご覧下さい。