11月24日(金)
@三条市立井栗小学校
対象:5年生
ワークショップタイトル:
『7億9600万人』
(世界の現実)
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こんにちは。
現実チームの小林諒です。
井栗小学校の5年生を対象にワークショップを行ってきました。
その報告をさせていただきます。
まずは前半の様子について報告します。
初めに、「水・薬・毒」という劇を行いました。
苦しむ大学生を助けるために、三つの紙コップから薬を選び
飲ませるという内容です。
カンボジアのクメール文字が書かれた紙コップを前に、
児童たちは「読めない!」という声をあげながらも、
大学生のリアクションに笑ったり驚いたりしていました。

次に、「識字」についてクイズを出しながら理解を深めてもらいました。
グループワークでは、
「あなたが読み書き計算をするのはどんな時?」
「いつから読み書き計算ができた?また、それはなぜできるようになった?」
「という問いかけをしました。
「1年生の時に先生に教えてもらった」
「公文で習った」
「お母さんに名前の書き方を教えてもらった」
などの意見が出ました。
識字が身近なものであることや、当たり前のものであることについて、
少しでも目を向けてもらえたかと思います。

後半では、身近を離れて世界のことについて触れました。
初めに、カンボジアの非識字者のコメントを通じて、
生活や識字に対する視点を紹介しました。
児童たちは静かに集中して聞いている様子でした。
次に、マインドマップを行いました。
テーマは「なぜ読み書き計算ができない大人がいるのか」です。
カンボジアの例の直後のワークということもあり、
内容を引きずっているしまっていたようで、似た意見が多く見られました。
しかし、読み書き計算ができないことで、お金が稼げなくなり、
学校に行けず、非識字が生まれてしまうというサイクルへの気づきや、
そのようなサイクルの中で貧困に陥ってしまうと指摘する意見など、
深いところまで考えてくれる児童もいました。

今回の派遣を通して、識字の大切さに気付けてもらえたらと思います。
反省点としては、事例が意図した結果に結びついていなかったことが挙げられます。
世界の事を考えるヒントではなく、答えとして児童たちに伝わってしまっているようでした。
次回の派遣では、反省点を踏まえ、より多くの事例を取り上げたり、
紹介の仕方を工夫したりしたいと思います。
また、直後の問いかけ方もまだまだ改善できそうです。
byインストラクターこばやしりょう