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「第8回教育フォーラム(分科会:国際理解教育)」において異文化理解ワークショップを行いました。

2月17日(火)
@新潟県立教育センター
対象:県内小・中・高校教職員及び国際理解教育関係者 20名程度
ワークショップタイトル:
『「多文化共生」はもう始まっている~「共生」ってなんだろう?~』

こんにちは
新潟国際情報大学3年の中山大輔です。2月17日に県立教育センターにて行われた、「拓け未来の新潟 第8回教育フォーラム」の報告をします。
今回私たちは、分科会の発表で今年度から初めて取り入れられた国際理解教育の枠で、国際交流インストラクターの紹介とワークショップの体験を行いました。
まずインストラクターの紹介では、3大学の代表がそれぞれ国際交流インストラクターの事業説明をしました。
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その準備にあたり、私たちの活動意義や目的、歴史はなんだろうと見返すことが出来ました。今回このように振り返る機会を設けることが出来たのは、学生が県の教育者たちの前で活動を発表するための緊張感から生まれたことでもあります。この教育フォーラムという発表の場を設けることで私たち自身を見つめることができたのではないでしょうか。

今回のWSは、ヒジャブを題材とした異文化理解を大人を対象とした形にしたものです。内容はまず異文化理解の温度計という、教室の端から端-100℃から100℃とし、問いを投げかけ、一人一人の意識の違いで立ち位置が変わることを体験してもらい、そこでなぜその位置にいるのかを聴くことで、参加者間の異文化理解度の差を考えてもらいました。
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考えてもらった問いは「異文化理解は容易か」というものと「学校の教室で、政治・宗教の話はタブーだ」というものです。たくさんの考えをいただきたいところでしたが、時間の関係もあり、一つの問いに両極端の意見をもらうことが出来ませんでした。その後のワークを充実させるために、時間を多少とってでも両方の考えを出し合うべきでした。
次にヒジャブをつけた女の子の動画を観るにあたり、ヒジャブの説明を行い、動画を見た後に、動画の問題点、どのような問題点が挙げられるか、多様な角度・観点から考えるといったグループワークを行いました。
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動画を利用する場合、その内容と背景説明は参加者の理解度を上げる為に必要なことでした。

前で話したファシリテーターは説明が難しいところなどを2回言うなどして丁寧に進行できたのではないかと思います。その後、ミニ講義をはさみ、ヒジャブについて各国ではどのような対応をしているか説明しました。そしてそれを受けてもらった後、最後のワークで、文化的習慣・個人のアイデンティティは公共空間でどの程度まで認められるべきか」という問いでグループワークを行いました。
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このワークでは、実際に教職の場にいる人々の生の言葉が飛び交い、中でも日本国内でそういった個人のアイデンティティについて考慮し続ける宮城の学校の話が印象的でした。発表の時間を設け、全体のまとめを行い、今回のワークショップは終了しました。普段子どもたちを対象にワークショップ行っている学生としては、今回の舞台はとても貴重ないい経験だったのではないでしょうか。こういった舞台での緊張感が学生に与える影響は、私たち自身の成長につながると思います。反省点もいくつか挙がりましたが、それらを糧に更によい活動が出来るようになっていこうと思います。
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インストラクターなかやまだいすけ
by iuip-nuis | 2015-02-17 14:00 | インストラクターニュース