2014年 09月 13日
中越高等学校において2つのワークショップを行いました。
@中越高等学校
対象:1年生 40名 (2つに分けて実施)
ワークショップタイトル:
①『声なき弱者~難民って何人?~』
(世界の現実:難民チーム)
②『1/100の給料と私たちの生活』
(世界の不平等:ぶたチーム)
①
こんにちは。難民チームの大嶋地洋です。
私達のチームは9月13日(土)に中越高校の1年生20名を対象としたワークショップを行わせていただきました。
当日のワークショップでは「難民問題を考え、又それらに付随する紛争・貧困などに触れてもらう」という目的の下、パレスチナ問題について掘り下げ、そのなかでも最近メディアでも大きく取り上げられたパレスチナ、ガザ地区の難民の現状に焦点を当てました。

私達のワークショップは“難民”や“パレスチナ問題”を扱う上で背景など多くの説明を必要としました。その為、模擬ワークショップにおいて「授業のようだ」との指摘を受けた事があり、その反省から体験出来るゲームやグループワークを多く取り入れていました。
中でも、今回行った“新聞紙ゲーム”と“並べ替えゲーム”は私達の難民ワークショップの内容に適したワークであったと実際に行ってみて改めて実感しました。

前者は4m四方、16㎡の新聞紙(当日は発泡スチール板に変更)の上に座ってもらい、ガザ地区の難民キャンプで生活を送っている方々(16㎡中に20名が生活:今回の予定参加者数と等しい)と同じ広さの中で活動してもらうワークです。
後者はパレスチナ問題の経緯の一場面を切り取った絵を考えながら年代順に並べ替えてもらい、パレスチナ問題の背景を知るというワークです。
特に後者は背景の理解を一方的な“授業”ではなくグループワークとして生徒と共に考える事ができた点で、成功だったのではないかと感じました。
又、他に成功だったのではと感じた点は前日までの準備があると考えられます。ワークショップの内容や構成、小道具等多少、予定通り進行しなかった部分もありましたが、全体を通して各人が協力して準備を進める事ができた為、当日も生徒の皆さんの協力もありワークショップをスムーズに進める事ができました。

他にも、私達のワークショップには改善点が多く存在している事が今回の派遣で明らかになりました。次回の派遣まで日はありませんが今回の反省を次回以降のワークショップに生かし、より良いワークショップとなるよう組み立てて行きたいと思っています。
今回、私達が扱ったものは“難民”や“パレスチナ問題”といった複雑で、深刻なテーマではありましたが、生徒の皆さんと楽しみながらこれ等の問題を考える事ができたのではないかと感じました。
最後になりましたが、今回ワークショップを行わせていただきました中越高校の皆様、又河田さん、国際交流インストラクター演習の先生方、そして難民チームの皆さん今回は本当にありがとうございました。
byインストラクターおおしま
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②
こんにちは。
世界の現実チーム4年の武藤梨奈です。
私たちは9月13日に、私立中越高校1年9組の生徒を対象にワークショップを行ってきました。
ワークショップのタイトルは「1/100の給料と私たちの生活」です。
今回のワークショップの目的として、「児童労働について知ってもらう」こと、「知った上で、児童労働は悪いものなのか考えてもらう」の2点を設定しました。
中越高校の生徒たちはとても元気が良く、意欲的だったため、ワークショップ前に持っていた知識の個人差が大きかったということを考慮せずとも、「知ってもらう」という点については概ね達成できたのではないかと思います。
生徒たちの積極性に支えられた面も大きいですが、ワークショップ後半にはそれまでに学んだ知識を踏まえた発言が多く、大変喜ばしい気持ちでした。



他方、「児童労働は悪いものなのか考えてもらう」という点については、問いが抽象的であったり、言葉不足・説明不足の感があり、十分に達成できなかった印象です。
個人的な反省でもありますが、ワークショップ中の説明の仕方をもっと工夫し、グループワーク中には生徒一人一人の理解度に合わせた、適切なフォローをすべきだったと思っています。
今回は私たちのチームにとって今年度初の派遣であり、反省点・改善点を多々見つけると共に、ワークショップの現場独特の雰囲気を味わえた、大変有意義なものでした。
今回の経験を今後に生かし、さらに良いワークショップ作りに励みたいと思います。
byインストラクターむとう