情報文化学科2年の宮川穂菜美です。
今回のワークショップ実践論ではコーチエンタープライズの小松先生をお招きし「きく」ことについてのワークショップ(以下WS)を開いていただきました。

●お忙しい中お越しただきありがとうございました●
小松先生の軽快な口調とともにまずはアイスブレーキングからスタート。緊張状態の緩和と同時に学べたことは会話とはキャッチボールであるということです。適度な距離感を保つこと、相手と向き合うことなどがキャッチボールで比喩され、これは双方向コミュニケーションであるとおっしゃっていました。「(キャッチボールを)しましょう」「投げるよ!」「いいよ!」このようなお互いのやりとりがあってやっとキャッチボール、ひいては会話がはじまります。そして会話における話し手と聞き手のうち重要なのは聞き手側であるということが今回展開してくださったWSの軸となります。「聞く」「聴く」「訊く」3つの「きく」が紹介されました。重要視されるのは2つめと3つめの「きく」です。

●共通点探しの様子● ●キャッチボールの様子●
小松さんのWSで私が印象に残ったのが「場をつくるのは聞き手側」ということでした。聞き手次第でその会話の質がかわってくるということだと私は捉えました。実際にそれを体験するために2人組のペアを組み片方が話し手、もう片方が相手の話をまったく聞こうとしない聞き手と役割を分けました。話し手側の感想としてはよそ見をされたり会話をさえぎられたりすると、当たり前ですが話す気自体がなくなります。苛立ちや辛さも覚えました。これは極端な例ではありましたが、実際に聞き手が話し手に集中しているかが会話の中で大きな鍵になると思います。会話の広がりは聞き手の絶妙な質問から、またあいづちはあなたの話を聞いていますよというサインになります。話し手がいかに気持ちよく話を進めていけるかは聞き手の技量にかかっているというわけです。

●良くない「聞き手」を実践●
また、WSの内容とは少し離れますが小松先生のWSの進め方はとてもやさしく、生徒一人ひとりの発言を丁寧にひろってくださいました。体を動かしたあとはパワーポイントによって頭を使い、緩急のあるWSを展開していただき、双方向コミュニケーションというテーマをわかりやすく伝えていただきました。日常生活に置き換えても一つ一つが勉強になりました。
最後になりましたが、このような機会をあたえてくださった先生方、そして小松先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
byインストラクターみやかわ