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翠江高校で今年2回目のワークショップを実施しました。

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翠江高校へ第二回目の派遣へ行ってきました。

インストラクターは前回とほぼ同じメンバーであり、生徒も前回と同じメンバーであり、10月31日以来、一ヶ月半ぶりの再開となりました。


今回のテーマは「暴力はわたしには関係ない?!」というもので、前回の「世界のI love you」と比べるとシリアスなテーマで挑みました。


直接的暴力、構造的暴力、文化的暴力を身近なものを例に挙げて説明し、目に見える暴力の他に、目に見えない暴力もあるのだということを考えてもらいました。

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       ※参加者と「暴力」「平和」のことばを検討しています。



また、日常の対立を例に取り上げ、その解決法を考えてもらい、お互いが納得するような解決の仕方を国際問題の対立にも応用できるかということも考えてもらいました。

ある生徒は、「は~、なるほど。面白いですね。」と興味を示してくれました。

このように、興味を持っているということを表に出してくれる生徒もいれば、シャイなのか、なかなか反応を見せてくれなかったり、質問しても答えてくれなかったりという生徒もいました。

小学校への派遣が大半を占める中、高校生に対して行うワークショップは、小学生に向けてのワークショップとはまた一味違いました。
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          ※インストラクターも適当に答えは出せません。



使う単語や内容の流れ等は、小学生向けのそれと比べて格段に難しいものでした。

高校生にこれは理解できるのかなと、僕でもすぐには理解できないようなことも出てきたので少し心配もありましたが、高校生はそんなにやわではありません。
しっかり理解し、しっかり考えていました。さすが頭が柔らかい!と感じました。

普段日常に溢れているものごとを、「平和」or「暴力」に分けるという作業をしてもらった時、僕はその単語は暴力だろうと思うことでも、それを平和の分類に置く生徒もいたし、また、その逆もありました。
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              ※使用した言葉カードです。

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                ※おもいのほか真剣に考えてくれました。



例えば、「ハラスメント」という単語について、僕だったらそれを暴力の方に位置づけると考えていたら、「それは平和でしょう」という生徒がいました。

なぜかと理由を聞いてみると、「そんなことをする暇があるってことは平和であるということ」と、僕が考えもしなかった視点を持っていました。


人それぞれ物事に対する感じ方、考え方は違うものだなと改めて感じました。
それと同時に、これぞワークショップだとも感じました。

こちらが考えるテーマを与え、それについて一緒に考える。インストラクターが生徒から学ぶこともある。そしてお互いに新しい考えを見出していくという理想の形となりました。


高校生側からすれば、やりたくもないワークショップに参加すること自体がまず暴力なのではないのかという考えも反省の時に出てきましたが、やりたくないことでもやってみると新たな考えを持てたり、意外と楽しかったりと、いろいろな発見があることが多いと思います。

逆に、やりたくないのならやらなくてもいいという考えの場合、新たな発見の場を逃しているという点で、それが逆に暴力となる可能性もあると思います。

普段ではあまり考えないようなことを、普段の授業とは違うスタイルで考える機会を生徒に提供するという、インストラクターのこれからの更なる可能性を改めて感じました。


BY インストラクターいしづか

by iuip-nuis | 2008-12-12 10:30 | ワークショップ派遣報告